FF11裏話/第1章 β中期~末期


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2月・3月あたりから精神状態が悪くなってきた。日常生活においては、一日中とにかく、何かをしていなければいられない。ずっと殺伐としていた。ゲームの中も閉塞感がただよっていた。そんなある日、自分が所属していたリンクシェルで、過剰な宣伝行為がネット上で問題になった。リンクシェルのマスター(ミストレスといった方が正解か)が、2ちゃんねるを中心に様々な場所で中傷され、最終的にそれが解体という最悪の結末になってしまった。基本的に人は多い方が楽しいと考えていた自分は、そういった行為を進めてきたところがあったので、当然自分にもこの問題が飛び火した。

ここで、自分はインターネットという顔の見えないコミュニティーの恐ろしさを目の当たりにすることになった。みんな、この問題が表面化する時はあれほどなかよかったのに、事件後急に、お互いをやっかいもの扱いや、けんか、殺伐とするようになっていた。自分は、どちらにつくか非常に迷った。もちろん、FF11というのは始まったばっかりで、どのようなルールというものが存在しない。実際のところ、自分は2月はほとんど接続してなく、なにがあったか知ることはできないが、そこでこの一連の出来事を、問題定義するならまだしも、お互いを罵りあう上、挙げ句の果てには至る所で中傷するというのに驚きを隠せなかった。

ただ、チャットウィンドウにギルドの宣伝をしただけで、ここまで問題が大きく発展すると言うことは、ふつうに井戸端会議をしているUOでは考えられない出来事であった。ちなみに、このころの自分は、次第にタルタルオンリーのリンクシェルに移行しており、そこの幹部をやっていた。

そして、3月。自分はサイトを守りたいがだけに、人として最低最悪の決断をしてしまった。まさに、裏切り行為といわれても間違いない。あろう事か、そのミストレスを突き放すような文章をサイト上、しかも、自分が好意でギルドのページとして貸していたエリアに載せてしまった。コメント文とはいえ、だれもが見ることが可能なサイト上にである。波紋は想像以上に大きかった。だが、その後のFF11がどうなるか垣間見えた瞬間でもあった。このとき、2ちゃんねるでは、なぜか自分に対して不気味なまでに好意的な文章が数レスにわたってあった。

3月下旬、ネット上ではある一人のプレイヤーの名前に注目した。良くも悪くもまさに、やりたい放題やってるひとだった。どんなに、中傷されても平気なのである。最終的には、実際やったかどうかわからない事や、本当かどうかは謎だが実名、写真なども晒されていた。なんだか、上記のミストレスと非常に対照的に感じられた。実際、自分も同じ場所に出くわして、話をしたことがあるが、狩り場を独占したりとあまり良い印象を受けなかった。ちょうどβ末期ということもあり、閉塞感が限界に達しているころだった。

そのリンクシェルのミストレスには非常に悪いことをした。謝る機会が無かったのが今でも心残りである。

最後の日は、その人が突撃イベントを開いたが、2ちゃんねるを中心に考えつつあっった自分は、煽る方に回った。リンクシェル内での会話も似たようなかんじだったし、みんな同じような事を言ってるのでかなり、おかしくなってた。うっかり、リンクシェルのみでの会話を外で大声で「死ね」と言ってしまった。しかし、周りの反応は肯定的で、「そうだそうだ」とか追従して言うような信じられないような、ありさまであった。なにはともあれ、自分はここで2ちゃんねるのすごさと恐ろしさを実感した。

結局、晒しのリストに自分の名前が入ることはなかったが、今考えてみると、この時点でさらされていれば、当時の自分に少しはいい薬になったんじゃないかと思う今日この頃。


Last Modified: 2005-01-18 12:05:52